潜在意識を書き換えると英語は話せる。
先日、秦由香さんの潜在意識のセミナーに参加する機会がありました。そこから潜在意識について本を読んだり、ネットを読み漁ったり、動画を沢山見ています。そして気付いた事があります。日本人が英語が話せないのは、潜在的に英語が話せないと思い込んでいるから話せるようにならないだけで、英語が話せないという潜在意識を書き換える事ができたら、誰でも英語が話せるようになります。
(ミーハーなので秦由香さんとハイチーズ)
▼英語に対する潜在意識
英会話スクールやセミナー等で数え切れない程の人達に今まで英語を教えてきましたが、英語学習者が口を揃えて言う事があります。それは......
- 単語をあまり知らない。
- 文法を知らない。
- ネイティブの表現を知らない。
これらの発言から多くの英語学習者は潜在的に英語が話せるようになる為には単語を知らなければならないし、文法もちゃんと理解してなければならないし、ネイティブが使う表現を沢山知らなければないと思っている事が分かります。
▼潜在意識の通り勉強すると.....
単語を知らないから英語が話せないと潜在的に思い込んでいると、英単語を勉強しようとします。そうすると.....
写真のような分厚い英和辞典に載っている英単語を全て知らないといけないという事になってしまいますよね。ちなみに、英和辞典には75.000語載っています。
英文法を知らないから英語が話せないと思い込んでいると.....
こんな分厚い英文法の本に載っている全ての文法を暗記しなければ英語が話せるようになりません。
ネイティブのよく使う表現を知らないから英語が話せないと思い込んでいると....
このようなイディオムの本に載っている5.000以上ものイディオムを暗記しなければ英語が話せるようになりません。
何が言いたいかと言うと.....
1.単語をあまり知らない。
2.文法を知らない。
3.ネイティブの表現を知らない。
知らない物が多すぎるから英語が話せないと思い込んでいると、英語が話せるようになる為に暗記しなければならない量が多過ぎてしまって、結局覚えきる事ができない、キリがないという状態になっているのではないでしょうか。
▼『ない』と思い込んでいるから話せない。
1.単語をあまり知らない。
2.文法を知らない。
3.ネイティブの表現を知らない。
潜在的に必要な物が『ない』と思い込んでいるのですから、いくら単語、文法、表現を覚えてもキリがないんです。だから話せるようにならない。でも、もし、『ない』を『ある』と思えたら、どうなるでしょう?次のセクションで、『ない』が『ある』に変わった例を挙げますね。
▼『ない』が『ある』に変わる瞬間。
私は中学生の時に単身でアメリカに渡り、現地の中学校に通い始めました。しかも留学した先はユタ州のリーハイというとても小さな町で、学校に日本人は私1人。(日系2世の男の子はいましたが日本語が殆ど話せませんでした。)
(リーハイのダウンタウン。当時はマクドナルドすらなかった。)
そんな環境だったので、単語を知らないから、文法を知らないから、表現を知らないから英語が話せないなんて言っていたら生活ができない訳です。
今でも鮮明に覚えているのが、学校が8月の下旬にスタートするので、8月中旬に渡米をしたので、夏服しか持って行ってなかったのです。しかしユタ州は2002年に冬季オリンピックがあったくらいなので10月に入ると朝は冷え込みます。朝寒い中Tシャツ、ハーフパンツでスクールバスを待たなきゃならない。船便で送った冬服はいつ届くか分からない。
単語を知らない、文法を知らない、表現を知らない、そんな事を言っている余裕はありません。知っている単語や表現を使ってホストファミリーに一生懸命伝える訳ですよ。
Morning bus waiting I'm very cold. Shopping and buy coat.
文法的にはメチャクチャですが、自分の頭の中に『ある』単語や表現を使って必死に伝えた所、なんとか伝わって買い物に連れていってもらえて冬服を買う事ができました。
お分かり頂けましたか?渡米した当初の私は英語を話すには自分の知っている単語、文法、表現では足りないと思い込んでいたので、あまり話す事がありませんでした。しかし、あまりにも朝スクールバスを待つのが寒すぎて、『自分の頭の中にある』単語や表現で伝えようと決意する訳です。
そこらからは『すでにある知識』をどうやって使ったら自分の言いたい事が伝えられるのかをいつも考えていました。特に勉強もしなかったのですが、そんな事をしている内に気が付いたら英語が話せるようになっていました。
▼英語が話せるようになるには。
単語を知らないから、文法を知らないから、表現を知らないからと言い続けていたら、いつまで経っても『足りない』事だらけ。『足りない』と思っていると、脳は足りない所に目が向きます。足りないから、インプットし続ける、それでも足りない。そんな悪循環に陥っているだけですし、今まで散々知識が足りないと思って勉強してきたはずなのに、このブログを読んでいるという事は、英語が話せるようになっていないという事なので、今まで通りのやり方でやっても結果は同じです。
それだったら、今までやった事もない事、つまり『すでにある知識』を使って英語を話す努力をしてみてください。最初は伝わらない事もあるかもしれません。でも諦めないで『すでにある知識』を駆使して伝える努力をしてみてください。海外生活をした人はみんな、これを続ける事によって英語が話せるようになっていますし、気が付いたら中学校、高校で習った英語で充分だったのだと気付くでしょう。
▼日本にいたら英語を話す環境がない?
海外に住んでいたら日々の生活の中で英語を話す機会があるので『知ってる知識を使って英語を話す』と決意をしたら、環境が揃っているので半年もしたらブロークンかもしれませんがコミュニケーションに困らない程度の英語は話せるようになります。
しかし日本に住んでいると毎日英語を話す環境がないと思われるかもしれません。でも今の時代Skype英会話もありますし、巷には沢山の英会話スクールがあります。海外で生活する程の頻度で英語を話す事は難しいですが、英語に触れる機会はいくらでも作る事ができます。
1つ注意点は多くの英会話スクールはテキストブックを使います。もしSkype英会話でも英会話スクールでも通われるならテキストブックを使わずフリートークをしてくれる所に通ってください。詳しい理由はまたのブログで書きますが、新しい英語の知識を頭にいれるのではなく、すでにある英語の知識をどうにかこうにか使って話せるように頑張る感覚を得て欲しいので、最初はテキストブックを使わない所で英語を話してみてください。
答えを教えない先生=いい先生
英会話の先生を選ぶ時に重要なポイントがあります。それは....
答えを教えない先生=いい先生
矛盾しているように思えるかもしれませんが、答えをすぐに教えてくれる先生の元で英語を習っても英語は上達しません。今回のブログでは、なぜ答えをすぐに教えてくれない先生がいい先生なのがお伝えしていきます。
▼答えを教えても意味がない。
私のように日本人で英語を教えていると、生徒さんは日本語が通じるのですぐに、『~って英語で何て言いますか?』と質問されます。このような質問を受けた時、私はクールに....
何て言うでしょう?
このように質問を質問で返してしまいます。意地悪をしている訳ではないのです。その場で答えを教えてあげる事はとても簡単です。しかし、ここで考えて頂きたい事があります。私のレッスンは普通の英会話スクールと違って1レッスン2時間です。2時間のレッスンの中で、最低でも20-30個の知らない単語や表現が出てくるはずです。
簡単に答えをお教えする事は可能なのですが、答えをお教えしても毎回のレッスンで20-30の単語や表現を全て覚えきる事はなかなか難しいのが実情です。つまり、いくら教えた所で生徒さんが全て暗記しなければ意味がないという事になってしまいます。
▼答えは習うより一緒に″導き出す″
答えを教えない=教えないのではなく、生徒さんと一緒に答えを導き出していった方がいいと私は思います。例えば....『最近炭水化物を控えています。』と英語で言いたいとします。この時に生徒さんの頭の中では、きっと、
- 炭水化物って英語で何だ?
- 控えるって何て言う?
- 時制は何?
このような疑問が浮かんでいると思います。炭水化物という単語も、控えるという表現も知らないのですから、そこで悩んでも仕方ありません。悩むより、どうやったら伝わるかを考えた方が建設的ですし生産性があるので、私だったら生徒さんに次のように声を掛けるでしょう。
- お米やパスタを食べないようにしている。
- お米やパスタを少ししか食べない。
これだったら言えそうですか?
これだったら、どちらかは言える人が多いです。
- お米やパスタを食べないようにしている。I try not to eat rice and pasta.
- お米やパスタを少ししか食べない。I only eat a little rice and pasta.
▼自分の力で英語を出したら答え教えます!
少しニュアンスが違ってもいいので、生徒さん自身の力で英語を出したら、私は正解を教えます。先程も書きましたが、2時間のレッスンの中で出てくる20-30の知らない単語や表現を全て暗記をするのは不可能です。しかし、間違っていても伝わるレベルの英語がレッスンの中で生徒さん自身の力で言えるようになったのであれば、もし仮に正解の表現を覚える事ができなかったとしても、実際の会話の中で自分の想いを英語で相手に伝えられるようにはなります。
▼説明&解説
最近炭水化物を控えています。
1.最近~している。
→ I've been ○○ing
文法的には現在完了進行形と呼ばれている物ですが、I've been ○○ing =最近~している、と覚えましょう。理屈は必要ありません。例えば、円の面積を求めるには、半径×半径×3.14と覚えて計算したら円の面積が出てくるのに、なぜ半径に半径を掛けなきゃならない?と悩む必要がないのと同じで、文法も理屈は必要ありません。ルールなので方程式のように覚えてしまって単語を当てはめたら、言いたい事が言えます。
ちなみにRecentlyやlatelyと付けてもいいのですが、付けなくても『最近』というニュアンスがあります。
2.控えている
→cut back on ~
∗cut back on coffeeコーヒーを控えてる
∗cut back on drinking お酒を控えてる
∗cut back on smoking タバコを控えてる
3.炭水化物
→carbs
※carbohydratesが正式な表現ですが、略してcarbsと言うことが多いです。
1-3を踏まえて、『最近炭水化物を控えている』はI've been cutting back on carbsと言います。
▼最後に
このような教え方をしている先生は正直殆どいません。しかし、こういう教え方をする先生がいなくても、あなた自身がレッスンの中でこのブログに書かれているように英語を学んだならば確実に英語が話せるようになります。
あなたが考えている事を英語にする。究極のスピーキング独学法
ネイティブの友達がいなかったり、英会話スクールに通っていないと英語を話すチャンスがないので、英会話の上達が難しいと感じるかもしれません。しかし、ネイティブの友達がいなくても、英会話スクールに通っていなくても独学で練習をする事は可能です。今回のブログでは独学でのスピーキング上達法についてお伝えしていきます。
▼あなたが普段思っている事を英語にする。
人間は1日に5万の考えが浮かんでは消えていくと言われています。この5万の考えは英語にする最高の題材です。なぜなら、もしあなたが日本語を話すように英語が話せるようになりたいのであれば、普段あなたが考えている事をスラスラと英語で話せるようになればいいからです。
▼サラ先生に教えてもらいましょう。
″昨日遅くまで起きていたから、
まだ眠たいの。
もう少し寝かせて。″
写真のサラちゃんはきっとこのように思っているでしょう。この考えを英語にしていく練習をすればいいのです。
昨日恐らくまで起きていた。
→I was up late last night.
まだ眠たい。
→I´m still sleepy.
あと5分寝かせて。
→Give me 5 more minutes.
3センテンス位の考えをスラスラと英語で言える練習をしましょう。3センテンス、スラスラ言えたならば5センテンスでも10センテンスでもスラスラ言えます。
▼単語や表現を知らなかったら、どうする?
例えば、『遅くまで起きていた』という表現を知らなかったとします。知らないと言えないし、練習ができないと思うかもしれませんが、そんな事はありません。
『遅くまで起きていた』とは言えないかもしれませんが、これと同じニュアンスの事が言えれば問題なく相手には伝わるので、同じニュアンスの表現に言い換えてあげればいいのです。
例:
∗遅くに寝た。
→I went to bed late.
∗3時に寝た。
→I went to bed at 3 am.
留学をしたり海外で生活した人が英語を話せるようになるのは、自分が言えそうな表現に言い換える努力をひたすらする事によって、仮に知らない単語や表現があったとしても、自分なりの英語で伝える事ができるようになるからです。
▼注意点
あなたの考えを英語にする時、なるべく書くのはやめましょう。なぜなら、書くのっていくらでも時間をかける事ができますよね。英語が書けるようになるのが目的ならば書くのもよいのですが、もしあなたが英語を話せるようになりたいのであれば、瞬発的に英語が口から出るようにしたいので、頭の中で考えた事を出すトレーニングをする事で瞬時に英語が口から出るように練習しましょう。
▼まとめ
スラスラ英語が口から出るようになるには、高頻度で練習するのが一番ですし、日常会話が話せるようになりたいのであれば、あなたが『日常的に考えている事』を題材に英語にしていくトレーニングをするのがお勧めです。
英語表現集はやってもムダ
巷の本屋さんに行くと、『ネイティブ表現集』的な本をよく見かけます。もしあなたがすでに、ある程度英語でコミュニケーションを取る事ができるのであれば、このような『ネイティブ表現集』は為になるでしょう。
しかし、もしあなたが英会話万年初心者だったら、このような表現集を勉強する前に、簡単でもいいし、間違っていてもいいので、英語で自立歩行ができるようになる事を私はお勧めします。
▼表現をいくつ覚えたら英語を話せる?
英会話初心者の方に表現集をお勧めしない一番の理由は、表現を沢山覚えた所で、覚えた表現しか言う事ができません。覚えた表現の前後に言うであろう英語表現も暗記しないと英語が話せるようにならないという事なのです。表現を暗記する事のみで英語を習得するには一体いくつの表現を覚えなければならないのでしょう?果たして覚えきれるのでしょうか?
(覚え切れなくてこんな顔になっちゃいますよ。(笑)
今までにのべ2万人以上の方々に英語を教えてきましたが、レッスン中に私がホワイトボードに書いた表現を暗記し続けるだけでなく、暗記した表現の単語を変えたり、応用したりで、英語が話せるようになった人はたった2人しかいません。
そもそも暗記をするだけで英語が話せるようになるのであれば学校で散々暗記をしてきた日本人はもっと英語が話せるでしょう。暗記だけで英語を習得できるのはなかなか難しいです。
1つ注意点ですが、もしあなたがなんとなくでもよいので英語でのコミュニケーションが可能であるのであれば、表現集を使ってネイティブの表現を覚える事は良い事です。なぜなら、あなたはすでに英語でのコミュニケーションができるけれど、完璧でないだけなので、表現を覚えれば覚える程、ネイティブのような英語に近づいていくからです。
▼表現を暗記するよりも自己流の英語
最初から完璧な英語を求めないでください。言語学的に考えても、間違ったブロークンな英語、つまり自己流な英語が話せるようになって初めてちゃんとした英語が話せるようになります。
幼児が言語を習得していくのと同じです。ミッキーのお家と言えるようにならなければディズニーランドと言えるようになりませんし、あんまんまんと言えるようにならなければアンパンマンと言えるようにもなりません。最初から完璧を求めるのではなく、なんとなく話せるようになってから、徐々にネイティブの表現を覚えていった方が現実的です。
ブリトーからの異文化交流
アメリカで大学生をしていた頃、毎日のように学校の目の前にあるメキシカンのファーストフード店でブリトーを食べていました。貧乏学生だったので、ボリュームがあって安くておいしいブリトーは本当生きる糧でした。
先日、どうしても懐かしの味が食べたくなって私の知り限り日本で唯一ちゃんとしたブリトーを出すお店にランチ行ってきました。
お店についてブリトーをおいしく頂いていると、アフリカ系アメリカ人の方が入店。声を掛けて自己紹介をして、ブリトーにかぶりつきながら会話が弾みます。彼は韓国の車メーカーの現代で車のデザイナーをしていて、昔はマツダでデザイナーをしていて広島に住んでいたいて日本が懐かしくなってバケーションで東京に来たとの事。
会話を楽しんでいる内に、今度は白人のアメリカ人がご来店。ふとしたきっかけで、この彼も会話に入り、色々な話をしました。
アフリカ系アメリカ人の彼は貧困層出身で、子供の頃新聞配りのバイトをしていると、麻薬の売人から新聞配りをする10倍麻薬の売人になったら稼げると言われても、悪い道には行かず、絵を描く才能を活かす為にバイトをしながらデザイン学校を卒業して、マツダ、フォード、現代と言った名だたる車メーカーでデザイナーをするまでにのしあがった。
白人の彼は大学生の時ゴルフ場でバイトをしている時に、芝生を作る事に魅せられて、それからゴルフ場の芝生一筋。日本に来たのは、もう数年で仕事をリタイヤするのを考えた時、アメリカとは全く違う日本に来て、元気な内に仕事を楽しみながら、違う文化にも触れてみたい。
彼らとの会話はただのお喋りではなく、お互いのライフストーリーをシェアする物でした。肌の色も、育った環境も、全てが違う彼と人生について語り合えたのも、英語というツールがあったからです。
英語が話せる事その物は特別な事でもなんでもない。私が英語が話せるから話せない人よりもできる人間な訳ではありません。ただ英語が話せたから世界中の人と想いをシェアし、共有する事ができるのです。
もっと沢山の日本人に私が体験している、世界中の色々な人と繋がるこの感覚を体験してもらいたい。だから私は英語を教え続けます。
こうすれば単語は覚えられる!
生徒さんに『どうやったら英語が話せるようになると思いますか?』このような質問をすると一番よく聞く答えが......
『語彙力を付ける』
語彙少ないから英語が話せないと思っている方がとっても多いんです。でも、本当は語彙力がないから英語が話せないんじゃないんです!
▼そこまでの語彙力いらない。
それを証明するのが、Longmanという英英辞典です。
この辞書の最大の特徴は辞書に載っている単語の説明が約2.000語でされている点です。つまり、2.000語知っていれば全ての英単語は説明できるし、極論言ってしまえば2000単語で英語は話す事ができるという事なのです。
▼2000単語も知らないはウソです。
もしかすると、『私、2000単語も知りません!』と、思われているかもしれませんが、実はそんな事ありません。
中学校で習う単語は約2000、中高6年間で合計3000の単語を学習すると言われています。
そして日本人のTOEICの平均点である512点を取るのに必要なのが2500~3000単語という統計が出ているという事は、もしあなたが平均的、あるいはそれよりも少し英語が苦手だったとしても、2000単語をクリアーしているので、すでに英語を話せるポテンシャルは持っているのです。
▼ではなぜ日本人は英語を話せないの?
ではなぜほとんどの日本人は英語が話せないのでしょう?答えは簡単です。学生時代使っていた単語帳が問題なんです。
単語帳の表に英単語を書いて、裏に日本語の意味を書く。ここで何が起きているかと言うと、単語を丸暗記しているだけで、暗記した単語を使ってどのように文章を作ればいいのか、脳が認識していないのが問題なんです。
闇雲に単語を覚えるのではなく、覚えた単語をどういう状況で使えるのかこの2つをリンクさせて覚えれば、あなたの知っている単語だけで、英語が話せるようになります。
▼例え
Look up to 誰々
→~を尊敬している。
この表現を覚えようとするとします。この時に、なるべく沢山の文章をこの表現を使って言えるようにならないと、実際の会話でこの表現を使いこなす事ができないでしょう。
例:
1.I look up to my late father.
→ 亡くなった父の事を尊敬しています。
2.I know I should look up to my boss but I don't like him at all.
→ 上司の事を尊敬した方がいいのは分かっちゃいるけど、全くもって好きじゃない。
3.Mother Teresa was humble. That's why everbody looks up to her even now.
→マザーテレサは謙虚だったので、今でもみんな彼女の事を尊敬しています。
▼文章を作る時の注意点
文章を作ってくださいとお伝えすると、思ってもない事や、適当な文章を作る人がいます。しかし、適当な文章だと単語を覚える確率が下がってしまいます。人間の脳というのは、自分が本当に思っている事は認識して記憶していきますが、適当な物はあまり記憶してくれません。それですので、文章を作る時はあなたが実際に思っている事を文章にしてみてください。
あと、あなたが思っている事意外に、『くだらない事』だったり『ジョークのような笑える文章』を作るのもお勧めします。
悲しきかな人間って、本当の事とくだらない事はよく覚えているんです。同窓会で久しぶりに学生時代の友達と会った時の事を想像してください。出てくる話は真面目に勉強をした話ではなく、くだらない事をして大笑いした思い出ですよね。
今日から単語を覚えたら、実際に思っている事かくだらない文章を英語で作ってみてくださいね。
と、勧めたので私も最後に本当に思っている事とくだらない事で英語を作ってみたいと思います。
I really look up to Dr. Burch who was my college professor but I think he looks more handsome without his mustache.
大学時代の教授のバーチ博士の事を尊敬しているけど、ひげがない方がもっとイケメンだと思う。(笑)
→おひげがないバージョン。
無の中にある美しさ
英語のブログなのに、タイトルが『無の中にある美しさ』ってなんか不思議なタイトルですね。(笑)
今回のブログは英語を学んでいるあなたに、本当に伝えたいメッセージです。
▼音楽=音がない瞬間+音がある瞬間
私の祖父は日本に音楽療法を初めて持ってきた人の1人です。主に知的障害を持つ子供達の為の音楽療法を教えていました。
(祖父の加賀谷哲郎)
私は祖父の記憶は全くないのですが、祖父が知的障害の子供達に音楽を教えた理由の1つに、『待つ事って楽しい』という事があったと聞いた事があります。
待つ事が苦手な知的障害の子供達が多いようなので、音楽を通して待つ事の楽しさを教えた。これだけだと分かりにくいので、もう少し説明しますね。
音楽って音のない所から始まります。それだけでなく、曲の中でも音のない瞬間と音のある瞬間が交わり合う事によって、音楽になる。
つまり、音がない状態と音がある状態、両方ないと音楽にならないし、音を楽しむ事ができないのです。
▼言葉も同じ。
この祖父の教えを聞いた時に、言葉も全く同じなんだなと思いました。母国語である日本語を話している時でさえ、
1.想いが心の中にある。(無音)
2.想いを脳内で言語化する(無音)
3.脳内で言語化された物を口に出す。(有音)
母国語である日本語の時は、このプロセスを無意識にすごいスピードでできるけど、英語だと、無意識にはできないし、スピーディーにもできない。
無意識に話せない事、スピーディーに話せない事を悪い事と感じてしまい、伝える努力を止めてしまう人がいます。
英語が話せないフラストレーション、私は理解できます。私自身、英語が全く話せない状態で中学生の時に1人で渡米したのですから、話せない辛さは人一倍理解できます。あまりにもできなさすぎて、伝えるのに疲れちゃう気持ちも分かります。
でも、今になって想う事。それは、英語が全く話せなくて、想いを言葉(音)にするのがすごい時間がかかったあの頃の自分って、美しかった。
心の中にある音のない想いを、一生懸命、音にしていく。音のない想いその物が美しいと思うし、その想いを音にして大切な人達に伝えようとする姿も美しいと思う。
だから、最初は英語が思うように出てこなくてもいいと思うのです。想いが音(言葉)になる時間を楽しんで欲しいのです。
諦めないで、あなたの想いが音に変わっていく瞬間を楽しんでください。そうすると少しずつ、少しずつ、あなたの想いが英語という音になるスピードが上がっていき、気が付いたら、ストレスなしに英語が出てくるようになります。