コンサルティング・イングリッシュ

あなたが日本人なら英語は話せるようになります!

リスニングができるようになるプロセス

色々な方にリスニングの質問をされるので、今回はリスニングができるようになるプロセスについて書きたいと思います。

 

▼愛犬が言葉を覚える方程式

リスニングの話をする時にいつも私の愛犬の話をします。愛犬の幸来(サラ)ちゃんは生後5ヶ月目の時に我が家にやってきました。ちなみにニックネームは『さぁ~ちゃん』です。


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来たばかりの頃は当然人間の言葉は理解できませんでしたが、3ヶ月目も経った頃には理解できる単語だったり、表現というのが幾つかでてきました。

 

どのように仔犬のさぁ~ちゃんが、人間の言葉をリスニングできるようになったかというと.......方程式があるのです。

 

音+状況=理解

 

これだけだと少し分かりずらいので実際にさぁ~ちゃんがどのように人間の言葉を幾つか理解できるようになったプロセスを例を挙げて説明しますね。

 

▼さぁ~ちゃんが言葉を覚えたプロセス

例1ご飯食べる?

 
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まず『さぁ~ちゃん、ご飯食べる?』という音が聞こえてきます。そうすると、ご飯が出てきます。これを3ヶ月程繰り返す事によって、音と状況が一致をする事によって、『ご飯食べる?』という表現を理解できるようになります。

 

例2:お散歩


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『お散歩』という表現も同じです。『さぁ~ちゃん、お散歩行こうか?』という音が聞こえると、パパがリードを着けてくれて、おトイレ用のペットボトルとビニール袋を持って、お外に連れていってくれます。つまり、『お散歩』という音が聞こえると毎回お外に連れていってもらえるのが続くので、お散歩が何なのかを認識する事ができるようになるのです。

 

人間が聞き取るプロセスも基本同じ

実はこれは犬だけでなく、人間も同じプロセスを踏んでリスニングが上達していきます。私自身、アメリカに行ったばかりの頃は全く英語が理解できませんでしたが、日常生活の中、毎日同じような状況の中で同じような音が繰り返し聞こえてくるので、留学をして3ヶ月もすると知らない間に脳が勝手に英語の音と状況をリンクしてくれるので、意味が理解できるようになるという訳です。ちなみに、言語学的には1.000時間他言語の音と状況をリンクしながら聞き続けると理解できるようになると言われています。

 

▼聞くだけの教材は効果がある?

このような書き方をすると『聞くだけの教材は効果がありますか?』という質問が聞こえてきそうなので、私の意見を書きたいと思います。

 

理論上は1.000時間、日本語、英語の順で聞き続ければ、聞き取れるようになるはずです。しかし、1.000時間で聞き取れるようになるのは、自分の生活の中で起きている状況の中で聞こえてくる音と状況が一致して理解できるようになるという前提の元に成り立っているので、聞くだけの教材でリスニングができるようになるのは難しいのではないかと個人的には思います。

 

▼では聞くだけの教材で話せる?

これに関しては多分話せるようにはならないと私は思います。答えを簡単に言ってしまうと、聞く事と話す事は全く違うことだからです。

 

例えば、多くの日系二世の人達は親が日本人であるにも関わらず日本語が話せないケースが多いです。聞くところによると、生まれてから学校に入学するまでは親と日本語でコミュニケーションを取るらしいのですが、学校に入った位から日本語で話し掛けても英語で答えが返ってくるようになるそうです。これを続けていると『聞くのは理解できる』が『話せない』となってしまうのが実情のようです。

 

今回はリスニングができるようになるプロセスについてお話をしましたが、結論1.000時間聞かなきゃ聞き取れるようにならないの?!と思われているかもしれませんね。

 

1.000時間聞かなくても理解できるようになる方法はあります。(完璧に聞き取れるとは言ってませんよ!)またの機会にどうやったら英語を理解できるようになるか、お話しますね!