答えを教えない先生=いい先生
英会話の先生を選ぶ時に重要なポイントがあります。それは....
答えを教えない先生=いい先生
矛盾しているように思えるかもしれませんが、答えをすぐに教えてくれる先生の元で英語を習っても英語は上達しません。今回のブログでは、なぜ答えをすぐに教えてくれない先生がいい先生なのがお伝えしていきます。
▼答えを教えても意味がない。
私のように日本人で英語を教えていると、生徒さんは日本語が通じるのですぐに、『~って英語で何て言いますか?』と質問されます。このような質問を受けた時、私はクールに....
何て言うでしょう?
このように質問を質問で返してしまいます。意地悪をしている訳ではないのです。その場で答えを教えてあげる事はとても簡単です。しかし、ここで考えて頂きたい事があります。私のレッスンは普通の英会話スクールと違って1レッスン2時間です。2時間のレッスンの中で、最低でも20-30個の知らない単語や表現が出てくるはずです。
簡単に答えをお教えする事は可能なのですが、答えをお教えしても毎回のレッスンで20-30の単語や表現を全て覚えきる事はなかなか難しいのが実情です。つまり、いくら教えた所で生徒さんが全て暗記しなければ意味がないという事になってしまいます。
▼答えは習うより一緒に″導き出す″
答えを教えない=教えないのではなく、生徒さんと一緒に答えを導き出していった方がいいと私は思います。例えば....『最近炭水化物を控えています。』と英語で言いたいとします。この時に生徒さんの頭の中では、きっと、
- 炭水化物って英語で何だ?
- 控えるって何て言う?
- 時制は何?
このような疑問が浮かんでいると思います。炭水化物という単語も、控えるという表現も知らないのですから、そこで悩んでも仕方ありません。悩むより、どうやったら伝わるかを考えた方が建設的ですし生産性があるので、私だったら生徒さんに次のように声を掛けるでしょう。
- お米やパスタを食べないようにしている。
- お米やパスタを少ししか食べない。
これだったら言えそうですか?
これだったら、どちらかは言える人が多いです。
- お米やパスタを食べないようにしている。I try not to eat rice and pasta.
- お米やパスタを少ししか食べない。I only eat a little rice and pasta.
▼自分の力で英語を出したら答え教えます!
少しニュアンスが違ってもいいので、生徒さん自身の力で英語を出したら、私は正解を教えます。先程も書きましたが、2時間のレッスンの中で出てくる20-30の知らない単語や表現を全て暗記をするのは不可能です。しかし、間違っていても伝わるレベルの英語がレッスンの中で生徒さん自身の力で言えるようになったのであれば、もし仮に正解の表現を覚える事ができなかったとしても、実際の会話の中で自分の想いを英語で相手に伝えられるようにはなります。
▼説明&解説
最近炭水化物を控えています。
1.最近~している。
→ I've been ○○ing
文法的には現在完了進行形と呼ばれている物ですが、I've been ○○ing =最近~している、と覚えましょう。理屈は必要ありません。例えば、円の面積を求めるには、半径×半径×3.14と覚えて計算したら円の面積が出てくるのに、なぜ半径に半径を掛けなきゃならない?と悩む必要がないのと同じで、文法も理屈は必要ありません。ルールなので方程式のように覚えてしまって単語を当てはめたら、言いたい事が言えます。
ちなみにRecentlyやlatelyと付けてもいいのですが、付けなくても『最近』というニュアンスがあります。
2.控えている
→cut back on ~
∗cut back on coffeeコーヒーを控えてる
∗cut back on drinking お酒を控えてる
∗cut back on smoking タバコを控えてる
3.炭水化物
→carbs
※carbohydratesが正式な表現ですが、略してcarbsと言うことが多いです。
1-3を踏まえて、『最近炭水化物を控えている』はI've been cutting back on carbsと言います。
▼最後に
このような教え方をしている先生は正直殆どいません。しかし、こういう教え方をする先生がいなくても、あなた自身がレッスンの中でこのブログに書かれているように英語を学んだならば確実に英語が話せるようになります。